2014.8.4 __日常に関する考察と展望
再 生
僕が小学生の時から使っていたデスクキャビネット。
当然のように、今まで実家で放置されていましたが、
ペンキを塗りなおしてアトリエで使うことにしました。
36年生きてきて、子育て真っ最中ともなると、
最近いろいろと思うことがあるわけです。
理由はふたつ。
ひとつめは手が届くもので、欲しいと思えるデザインの商品がないこと。
ふたつめは個人的なノスタルジーのような感覚。
塗装前の写真がありませんが、
このキャビネットはたいして上等なものでもありません。
どちらかというと安物です。
小学校に上がるときに、親に買い与えられ、
高校時代まではつきあってきた品で、
不満こそあれ、たいした思い出もありませんが、
僕にとってはやはり歴史のあるものなのです。
捨ててもよかったのですが、少々不憫に思いましたし、
最近は物への執着が薄れる一方で、
子供の使い捨てオムツですら、もったいないなぁと思ってしまう。
「消費」 「経済成長」 「ゴミ」 「物を大切にすること」
いろんなキーワードが頭によぎります。
いったい何が正解なんでしょうか。
葛藤しながらのペンキ作業は面白くもあり、つらくもありましたが、
何とか終えることができました。